◆環境保全

崖線で多発している緑を破壊する開発に対して、関係者に向けて緑の保全を要請するとともに、みどり保全の方策について共に検討しています。


 

野川流域雨水セミナー

 

みんなで雨をためよう!  ~「野川ダム構想」の実現を~

 

2014年104日(金)世田谷区砧支所内の成城ホールで、東京都野川流域連絡会主催の「野川流域雨水セミナー」が行われました。 パネリストとして「崖線みどりの絆・せたがや」の中川事務局長も出席しました。

 

国分寺崖線の湧水を集めて流れる野川は、ゲリラ豪雨などに見舞われると、氾濫する恐れがあります。 しかし両岸には住宅が迫っており、川幅を広げることが難しいため、現在川底を掘り下げる工事が下流から始まっています。

 

一方崖の上の住宅地が細分化されて、庭が狭くなり、駐車場などをコンクリートで覆うため、地中に浸透する雨水が減っています。 このため崖線の湧水が少なくなり、豊富だった「成城みつ池」の湧水も年に2回ほど枯渇するようになりました。

 

野川は「増水の危険」と「湧水の減少」という二つの問題を抱えており、これらの問題に取り組む一環として、「雨水セミナー」が開かれました。 会はまず、東京都建設局河川部から「豪雨対策の取り組み」について説明があり、続いて世田谷区から「世田谷ダムの取り組み」について報告がありました。 成城地区の取り組みについては、「崖線みどりの絆・せたがや」の中川氏が、雨水を地下に入れるため、雨水浸透マスの設置を世田谷区と協働して進めているなどと発表しました。 そのほか、福岡県樋井川での取り組みについても紹介がありました。

 

休憩をはさんで、パネルディスカッションに入り、野川流域の7つの自治体から行政と市民各一名がパネリストとして参加しました。 世田谷ダム構想を世田谷区内にとどめず、野川流域まで広げて、「野川ダム構想」へと拡大する案などについて、活発な討議が行われました。

 

今後も引き続き行政、住民が力を合わせて、野川の問題に取り組んでいくことを確認し、3時間半に及ぶセミナーが終わりました。

 

「崖線みどりの絆・せたがや」はこれからも、国分寺崖線の「湧水」を枯渇させないよう、地域に働きかけてゆきます。

 

崖線のみどりを次世代に残してゆくために、市民緑地、小さな森、保存樹木の指定、また屋根に降った雨水を宅地内の地面に染み込ませるための雨水浸透マスや雨水貯留タンクの設置などを、所有者にお願いしています。

これらは地下水を豊かにし、水害防止にも役立ちます。


ご協力頂いたお宅にはプレートが。



2013年4月 成城みつ池北緑地が完成。

 

成城みつ池北緑地」世田谷区成城4丁目22-31
  開園時間 4月~10月 9:00~17:00
       3月~11月 9:00~16:00